印刷版   

天安門広場に立つ56本の「民族団結の柱」(Getty Images)

「民族団結の柱」、天安門広場から撤去へ

 【大紀元日本11月27日】中国共産党政権樹立60周年の祝賀行事の際、天安門広場に56本の大きな「民族団結の柱」が立てられた。式典後、これらの柱を永遠に広場に残すことを指導部は考えていたが、民衆と専門家からの強い反発を受け、年内に撤去することにしたようだ。

 「京華時報」によると、23日、上級部門の通知を受け、「民族団結の柱」は天安門広場から撤退して、オリンピック公園へ移設することを、天安門管理委員会の関係者が明らかにした。移設は年内に完了するように要求されている。

 56本の民族団結の柱は、天安門広場の両側で、人民大会堂と国家博物館の間に南北265.97メートルに連なるように並べられている。当局の政権安定に衝撃を与えたチベット事件と新疆事件を受け、今年10月1日の政権60周年の祝賀行事のために設置された。式典後、天安門から撤去される予定だったが、永久に残される方向に切り替えられた。

 永久保存のニュースは、民衆と専門家から強い反発を招き、政府機関紙の「新華社」を含め、各主要ポータルサイトで、読者からの批判の書き込みが相次いだ。北京現代都市形象研究所長の易居氏は「巨大な柱を永久に天安門広場に残したら、広場の景観をひどく損なう可能性がある」と語り、北京の環境保護関係者の華新民さんは「天安門広場の巨大な柱は、江沢民の主張で建築された国家大劇場よりも、長安街の景観に悪影響を与えている」と指摘した。

 チベット族の作家・唯色氏は、民族柱を天安門に永久に残す当局の真意を評論文で批判した。「56本の真っ赤な柱は、まるで中共政権の56本の如意棒のようで、1本ずつの如意棒が、1つの民族を叩いている。...どんなに大きく立派な柱を立てても、中国の民族問題を隠すことはできない。去年から今年にかけて、チベットから新疆まで、さらにその他の民族地区で、大小の集団抗争事件、民族間の衝突事件を通して暴露された民族問題の厳しい現実は、単に下心のある者の企みとして片づけることはできない」と問題を浮き彫りにした。

(翻訳編集・東山)


 (09/11/27 08:47)  





■関連文章
  • 10月1日、上海の直訴者ら、天安門広場近くで強制連行(09/10/02)
  • 中共政権樹立60周年、警戒態勢は「有事並み」(09/09/25)
  • <政権樹立60周年> 天安門殺人事件後、さらに厳戒態勢=中国北京(09/09/20)
  • 天安門広場付近ナイフ殺人事件 2人死亡12人負傷(09/09/18)
  • カナダ選手団約半数、五輪開幕式に不参加(08/08/08)
  • 天安門広場:毛沢東肖像、2カ月に2度も攻撃される(07/07/05)
  • 地方農民、天安門広場で焼身自殺(06/07/23)
  • イラン、欧州側と核開発問題協議を再開(05/12/22)
  • 北京:「世界人権の日」を警戒、直訴者らを一斉逮捕(05/12/10)
  • 天安門広場:警備の手薄を突いて、直訴者が抗議活動(05/10/17)
  • 十月一日、天安門広場で抗議頻発、多数を逮捕(05/10/01)
  • 天安門広場で小爆発(05/09/29)
  • 中国:天安門に軍車両などが集結、軍部内の対立の反映か(05/09/01)
  • 五四運動記念日に天安門広場を閉鎖(05/05/04)