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透明セメントを使った建物。壁に採光機能が加えられた(イタルセメンティ社のサイトよりスクリーンショット)

光を透過するセメント=イタリア

 【大紀元日本1月11日】イタリアの建材メーカー、イタルセメンティ社(Italcementi)が「透明セメント」を開発した。光が部屋に差し込むので、壁が巨大な窓へと変身する。英紙デーリー・メールが伝えた。

 「i.light(アイ・ライト)」と名付けられたこの「透明セメント」は、特殊な樹脂を配合して製造されたもので、遠方から一定の角度で見ると、通常のコンクリートと全く変わらない。近くで見ると、2~3mmの微小の穴が開いており、構造の整合性を損なわず光線を透過する。また、日当たりが強い時は、光を濾過するメッシュの働きもする。

 光が室内に射しこむため、節電にもなる。昨年の上海万博で立ち上げられたイタリアパビリオンが、これまで唯一の透明セメントを原料とする建築物だった。これで、昼間の照明を節電することができたという。

 「創造的で、効率的なソリューションを見つけるため、この透明セメントでパビリオンの建造に挑みました」と、イタルセメンティ社のグループ・イノベーション取締役、エンリコ・ボルガレロ氏は語る。高さ18メートルのパビリオンの約40%は、189トンのセメントで作った3,774個の透明と半透明のパネルで造られた。1日あたり約200個を積み上げて完成したという。

 以前、光ファイバーケーブルをコンクリートに用いる試みもあったが、「光ファイバーより、プラスチック樹脂のほうがはるかに低コストで採光に優れるため、部屋が一層明るくなります」と、ボルガレッロ氏は話している。

 現在、透明セメントは特許出願中。世界市場への導入計画はまだ未定とのことだ。

(翻訳編集・李頁)


 (11/01/11 07:00)  





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セメント  樹脂  透明  


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