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秋の諏訪市美術館

【ぶらり散歩道】--長野篇-- 諏訪市美術館

 【大紀元日本10月20日】JR上諏訪駅で下車して諏訪湖口から歩いて約8分で、諏訪市美術館横に出る。美術館の建物を見たとき、城の一部かという思いを抱いた。これは帝冠様式という昭和5年(1930)~昭和15年(1940)ごろの短い期間に作られた建築様式で、建物本体が洋風のコンクリート製、屋根が瓦屋根の和洋折衷様式になっている。ほかには、東京国立博物館本館、京都市美術館、歌舞伎座などがある。国内の近代美術館としては、東京都美術館、大原美術館、京都市美術館、神奈川県立近代美術館に次いで、5番目に古い美術館と言われている。

 1階右手は同館が誇る細川宗英彫刻室であるが、私はサッと一巡りして終わりにした。正面左右には、前田直衛の150号の絵が飾られていた。右が「雪の祇園(一力亭)」で、左が「雪の西陣(帯屋)」で、残雪がまだある日に、これらの絵を見ることができたのはうれしかった。
片倉館 国の重要文化財にも指定されている


 2階に行く階段の手すりも擬宝珠の付いた木製で、シャンデリアとマッチして温かく、シックな雰囲気がよい。2階に上がってすぐに目に入ったのは、平田郷陽(1903~1981)の作った人形「戯童」だった。かわいらしい表情の中に、いたずらっぽい表情も見え隠れしている子どもは、今にも立ち上がって遊びそうである。一目見て気に入った作品である。充実した郷土作家の作品の中では、樽見盛衛(1911~2006)の「安曇野冬景」(1990)がよかった。また、野村千春(1908~2000)の描く「二人」や「椅子に寄る」もよい。アンリ・マチスのリトグラフや東郷青児の「女」もあった。

隣の片倉館は銭湯である。時間のある方はお寄りください。

諏訪市美術館:〒392‐0027 諏訪市湖岸通り4-1-14 
Tel/FAX 0266‐52‐1217 
開館時間:9:00(入館は16:30まで) 入館料:300円

常設展
10月7日~10月23日 収蔵作品展Ⅲ期
「秋の彩りと水辺の風景」をテーマに日本画・洋画・版画・工芸の各分野から作品を展示

(江間十四子)


 (11/10/20 07:00)  





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ぶらり散歩道  諏訪市美術館  長野県  


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