【医学古今】 慢性蕁麻疹(じんましん)の鍼灸治療

2013年12月24日 07時00分

【大紀元日本12月24日】長年、蕁麻疹に悩まれている患者さんがいます。抗アレルギー剤で一時的に改善しますが、薬を飲まなければ再発します。このような患者さんは漢方か鍼灸の治療を試すようお勧めします。

 漢方医学の診方では、蕁麻疹の原因は風(ふう)邪(風の邪気)が関わっている場合が多く見られます。風邪には「善行数変」という性質があり、遊動性に富み、症状変化が速いのです。蕁麻疹の症状も、発疹部位が遊動的で、症状が出たり消えたりします。風邪以外に寒邪、湿邪、熱邪、血虚、血滞などの原因が混在する場合も多く、特に慢性化した場合はより複雑になります。

漢方や鍼灸で治療する場合、まず病因を分析し、邪気の種類や臓腑と気血の虚実状況を把握したうえで治療します。古人の経験では「治風先治血、血行風自滅」という原則があります。つまり風邪を治療する場合、まず血を治療し、血の循環が良くなれば、風邪が自ら消えてしまうので、「疏風和血」(そふうわけつ)を中心に考えます。

鍼灸のツボとして、風池(ふうち)、風府(ふうふ)、風市(ふうし)などのツボで風邪を追い払い、血海(けっかい)、内関(ないかん)、隔兪(かくゆ)、曲池(きょくち)、足三里などのツボで血を調(ととの)えます。その上に寒、湿、熱などの邪気を配慮してツボを加減します。

漢方で治療する場合、疏風和血の作用がある当帰飲子(とうきいんし)という処方を中心にして、その他の邪気の種類に合わせて、桂枝湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、桂枝茯苓丸、加味逍遥散、十味敗毒湯、香蘇散、柴胡桂枝湯などの処方を選んで治療します。

漢方や鍼灸で治療して症状が改善されれば、症状はなくなります。

薬と鍼灸の治療以外に、症状や体質に対して生活習慣の改善を指導する場合もあります。
 

(漢方医師・甄 立学)

 

関連キーワード
^