29日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙によると、1990年代にロシアのエリツィン政権下で首相代行や第一副首相を務めたエゴール・ガイダル氏が先週、訪問先のアイルランドで原因不明の急病で倒れ、モスクワの病院に入院している。
ロンドンで毒を盛られて死亡したとされるロシアの元国家保安委員会(KGB)の元スパイ、アレクサンドル・リトビネンコ氏から放射性物質が検出された直後だけに、ガイダル元第一副首相の急病をめぐっても、様々な憶測が流れている。
ガイダル氏は、モスクワの病院からFT紙の電話インタビューに対し「11月24日に私の体に突然問題が起き、命が脅威にさらされた。数時間後には状態が落ち着いた」と語った。
ガイダル氏によると、ダブリン近郊の滞在先で簡単な朝食を取った後に、突然手足を動かすことができなくなった。原因には全く心当たりがないという。
当日ガイダル氏が講演する予定だったコンファレンスの関係者は、ガイダル氏が現れた時は顔が青ざめていたと指摘、「ガイダル氏が部屋を出て行った後に後を追ったが、彼は床に倒れ、意識がなく、口や鼻から血を出していた」と語った。
ガイダル氏はアイルランドの病院で検査を受けた後、ロシアに戻ったが、毒を盛られた可能性についてはコメントを拒否している。同氏は「今のところ、どの医者も私に何が起きたのか説明できていない。私にいえるのは、生まれ変わったような気がするということだけだ」と述べた。
[ロンドン 29日 ロイター]
(06/11/29 17:01)
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