ローマ法王の公開書簡:中共統制下の教会、カトリック教義と相反

2007年07月02日 01時26分
 【大紀元日本7月2日】カトリック教ローマ法王ベネディクト16世は6月30日、中国カトリック教信者宛の公開書簡の中で、北京当局に対して「真の信教の自由」を尊重するよう呼びかけたと同時に、中国当局統制下の教会はカトリック教義と相反すると指摘した。

 バチカンより公布された書簡の中で、ローマ法王は、ローマ教皇庁に対してのみ忠誠を誓った主教を任命する権利があると強く主張した上、中国当局統制下の教会が指名した主教に対して、バチカン側では承認できないと強調した。

 公開書簡の中、ベネディクト16世は数回も、カトリック信者が北京当局から政府側の教会に参加させようとする圧力に抵抗してきたことを賞賛した。同時に信者に、教会の統一のために、政府側教会の信者に対する寛容と妥協は必要であると促した。

 ベネディクト16世は書簡の中で、「ローマ教皇庁は、完全に自由に主教を任命することができなければならないが、中国国内における最近の特殊な発展を考慮し、主教候補者の指名問題を解決することにおいて、バチカンは中国政府との協議は必ずまとめることができると確信している」と示した。

 ベネディクト16世は、「ローマ教皇庁側は双方の協議に対して受け入れる態勢であり、目下の困難を克服するためには、それは必要不可欠である」と強調した。

 バチカンは今年1月20日に、教皇庁はあらゆる面において、中国政府との関係正常化を図りたい旨を明らかにした。

 1951年、中国共産党当局は政権を取った後まもなく、中国のローマ・カトリック信者にバチカンとの関係を切り離させた。礼拝は政府管理下の教会でのみ許される。政府管理の教会はローマ法王を認めるが、牧師と主教は政府により指定されている。政府統制下の教会には500万人の信者がいるが、ローマ・カトリック教に対して忠誠を誓う地下教会には1千万人の信者がいるという。

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