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ラサで抗議活動のチベット人大量逮捕=チベット自治区

 【大紀元日本3月12日】チベット自治区の首都ラサ市で3月10日、多くの抗議事件が発生した。ラサ警察は市の中心にある大昭寺付近の八廓街で十数人の抗議者を逮捕。さらに哲蚌寺からラサ市中心へ向かう数百人のラマ僧たちを阻止した。

 この日は1959年に起きたチベット暴力事件の49周年記念日であった。中国政府はこの事件を「西藏平暴」と呼んでおり、チベット族が暴力に抵抗して武装蜂起し、多くの死者が出た事件である。ラジオ自由アジア(RFA)によると、十数人のチベット人が10日、ラサ市の中心にある大昭寺の門前で短時間の抗議活動を行っていたところ、駆け付けた武装警官に逮捕された。

 目撃者の話では、抗議者は主にラマ僧や尼僧で、多くの人が周りで見ていたとし、「9人の僧侶と2人の尼僧、11人全員がチベット族だった。彼らはチベットの旗を振り、さらに周囲にビラを配っていた。当時この場の派出所の警察官は行動を起こしていなかったが、このあと武装警官がやって来て彼らを殴り、逮捕した。周りで見ていた多くの人は皆、泣いたり大声で叫んだりしていた」と証言した。

  情報によれば、事件発生後、同市中心にある八廓街市場は閉鎖された。また哲蚌寺のラマ僧約300人が計画していた同市中心部に向かうデモ行進は、ラサ市中心部から10kmの路上で武装警官に阻止されたという。警察は20台以上の大型車両を出動させ、5、60人のラマ僧を逮捕。現在これらの僧たちがどこに拘束されているかは不明である。

 記者がラサ市公安局に電話で尋ねたところ、同市公安局指揮センターの警官はノーコメ

 ントと答えたという。また、チベット自治区政府の当直職員とラサ市政府当直職員もこれ

 らの事件については知らないと答えている。 

 1959年3月10日、チベット自治区ラサ市で発生した大規模な武力衝突は、中国の軍隊が蜂起したチベット族を鎮圧。ダライラマ14世と10万人以上のチベット人がインドへ亡命した。

 今週10日、インドのダラムサラ(Dharamsala)にいるダライラマ14世は49年前に起きたこの事件の記念スピーチで、過去数年における中国政府との交渉は実質的な成果を何一つ生み出しておらず、中国国内にいるチベット族に対する残酷な鎮圧はかえって激しさを増していると話した。また、ダライラマ14世は北京五輪を支持するが、将来は引き続き非暴力的な方法でチベット族を含む中国国内にいる各少数民族が中華人民共和国の法律の与える合法的権益を得られるよう推進していくと伝えた。

 外電によれば、海外に亡命したチベット人組織と支持者は北京オリンピック開催前に中

 国政府のチベット政策に抗議するための世界的な抗議活動を行う予定。

 (翻訳・坂本)


 (08/03/12 10:45)  





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