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北京五輪に備えて、暴動対策の演習を行う武装警察=2008年7月2日、重慶で(Getty Images)

北京五輪警備費、100日で4235億円

 【大紀元日本7月10日】北京五輪のために、中国38組のミサイル部隊はすでに北京近郊に配置され、各省からの軍隊も派遣され待機している。「争鳴」月刊誌によると、北京五輪の警備は6月28日から10月6日までの100日間で、中国当局はすでに全国各地から大量の軍隊を北京に派遣し、陸海空において24時間態勢の警備が敷かれたという。さらに、北京五輪突発事件処理チームも設立され、軍部においても北京五輪軍事護衛業務リーダチームを設立したという。五輪開催のための警備は、まるで戦争に立ち向かうような準備だ。

 *中央軍委主席第17号指令

 6月16日、胡錦濤総書記は中央軍委第17号、18号、19号指令に署名した。第17号指令とは、6月28日零時より10月6日零時までに、北京地区安全警備業務は3段階に分けて実施すること。すなわち、6月28日零時から7月8日夜12時までに、3級警備を実施する。7月19日零時から7月25日夜12時まで、2級警備を実施する。7月26日零時から10月6日夜12時までは1級警備を実施する。

 *中央軍委主席第18号指令

 中央軍委主席第18号指令とは、北京五輪軍事警備業務リーダチーム。それぞれのチームリーダの氏名は発表された。

 *中央軍委主席第19号指令

 中央軍委主席第19号指令とは、南京軍区第12集団軍第36師団、済南軍区第54集団軍第162師団、第61師団、北京軍区第63集団軍第189師団、第28集団軍第84師団、瀋陽軍区第23集団軍第69師団、第70師団が北京地区に進駐すること。

 北京市区、近郊ではすでに38組の紅旗7型ミサイルが配置され、内側環状部分に16チームを配置した。

 *北京五輪期間中、五輪後の突発事件処理チーム

 6月16日、中国共産党中央(中共中央)、国務院、中央軍委が次の内容を公布した。すなわち、国際情勢の複雑化、鋭さおよび耐えない状況変化の中に、北京五輪開催期間中の安全、各項目の業務遂行、競技が正常に進行し、五輪を円満に運び、世界各国代表団、選手、政治要人、来賓とよい関係を築くために、五輪開催期間中および開催後の突発事件を処理するチームを設立し、チームリーダは胡錦濤、副リーダは羽進平、李克強、周永康、郭伯雄とする。

 *突発事件処理チーム、任務内容

 この処理チームは、国内外からの破壊性を持つ、一定規模の突発事件に対して、いち早く処置し対応をしなければならない。また、突発的破壊性のある事項に関して5つの要点が強調された。

 1.五輪期間中、中国の陸海空領域・経済区域における外国軍事勢力による挑発。

 2.海外政治勢力が敵対団体を作り中国内部に潜入し、大規模暴動を扇動すること。

 3.チベット、台湾、東トルキスタンなど独立を宣伝する勢力が中国内陸部に潜入し、暴動や生物化学テロ事件を起こす。

 4.不可抗力の天災で深刻な被害を受け、大量の死者が発生したとき。

 5.複雑の種々な要素による大規模動乱の発生。

 *国務院、中央軍委より第30号指令

 国務院、中央軍委より第30号指令を下した。すなわち、黒龍江省、吉林省、安徽省、湖北省、江蘇省、江西省より6万人の武装警察を北京へ進駐させ、巡回任務を担当させる。第1回目の派遣は2万人で7月1日に北京に到着した。第2回目および第3回目はそれぞれが7月中旬、下旬に北京に派遣される予定だ。

 国務院、軍委より河南省、河北省、山東省、安徽省にある4つの公安学校から8千人の生徒を集め、7月中旬に北京へ派遣し警備実務訓練に参加させる。

 *解放軍、五輪期間中を警備にあたる

 北京上層部は五輪開催を口実に、戦争時と同様に軍備を増強する形での警備態勢を行っている。解放軍による五輪開催時の任務とは、①北京地区およびそれ以外の五輪競技を行う地区の空中安全を確保し、58の戦略空港が警備当直として開放され、いつでも使用できるようにした②海に臨んでいる競技開催地区の海上安全防御に挑む。北海、東海にいる軍艦隊は7月中旬に2級戦備態勢に入る③生物化学テロ事件に対処する。公安や武装警察を助け、爆弾の処理等の援助をする④情報提供⑤救急隊を設置し、救急による緊急救助および迅速な運送手段が必要である⑥五輪期間中に境界地区および海岸地区の警備強化する⑦突発事件発生地区へ事件処理を行う⑧中央から、他の任務遂行の指令を待ち派遣を待機する。

 *北京五輪警備予算、100日で4235億円

 6月28日より、公安・武装警察の休暇は一切取り消されて出勤することになった。今回の特別な時期に出勤すること。そのために、一日当たり800円から3000円の手当が与えられる。

 北京五輪警備予算は2006年12月当時は25億元で、500台の中型ジープ、160台の救急車の購入を含んでいた。しかし、最新の予算ではすでに250億元~275億元(約4235億円)を超える見込みだ。公共施設や交通施設の建設に次ぐ大型予算となった。

 *最高ランキングの続出

 北京オリンピック委員会の劉淇副委員長によると、北京五輪関連について、最高ランキングを記録し、規模、経費の投下、警備、参加人数、各種関連活動、生産記念品、国際社会騒音などが上げられる。

(翻訳/編集・余靜)



 (08/07/10 06:22)  





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