【大紀元日本10月14日】今月5~10日の日程で米ワシントンに滞在したダライ・ラマ14世は6日、米連邦議会で「ラントス人権賞」を授与された。同賞は、下院の外交委員長を務めた故トム・ラントス氏の人権問題への貢献を記念するために設立されたもので、ダライ・ラマが最初の受賞者となった。これに対して、中国外交部の報道官・馬朝旭氏は9日、公式ウェブサイトで、ダライ・ラマは「中国を分裂させ、チベットの安定を破壊する活動に従事している」と非難した。
授賞式には「ラントス財団」の関係者や、ペロシ下院議長、マケイン上院議員ら超党派の議会関係者が出席した。ペロシ議長は、ダライ・ラマを「現代の生きた平和の使者として最高の人物」とし、平和と非暴力を呼びかける言葉は人々を励まし続けている、と称賛した。
一方、中国外交部の馬報道官は、公式ウェブサイトで「米国議会の一部の議員」と名指しして、「チベット問題を利用して、中国への内政干渉をやめるよう望む」と発言している。
ラントス氏の遺族らで作る「ラントス財団」の理事長カトリーナ・ラントス・スウェット氏は、「中国当局の非難はまったくの事実無根」と述べ、米議会議員に対し、ダライ・ラマ14世への支持を呼びかけた。
かつてノーベル平和賞を受賞したダライ・ラマ14世は、自分はただ、チベットの自治と独特の仏教文化を守ることを求めているだけだと強調している。
今回のダライ・ラマ14世の訪米中、オバマ大統領との面会は見送られた。
(翻訳編集・叶子)
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