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予知能力のあるカエル(Ian Hitchcock/Getty Images)

英研究:ヒキガエルは地震を予知した

 【大紀元日本4月3日】英国オープン大学(UK Open University)―日本では通信制大学―の生物学者であるレイチェル・グラント氏(Rachel Grant)は、イタリアに生息している一般のヒキガエルが地震を予知したとの研究発表を行った。ヒキガエルは、2009年4月6日に死者300人に達した大惨事であるイタリア中部のラクイラ(L’Aquila)地区で起きたマグニチュード(M)6・3の強い地震を、発生の5日前に予知したと述べた。

 グラント氏らの研究チームは、地震発生の10日前からサン・ルフィノ(San Ruffino)湖、ラクイラ北部から74キロ離れた所で、29日間にわたる観測を行っていた、3月28日当時、90匹を超える雄のヒキガエルが現れたが、4月1日、大地震発生の5日前に、約96%の雄ヒキガエルが急にそこから姿を消したのだという。

 調査では、地震後の4月9日に数十匹の雄ヒキガエルが戻ったが、例年の数量に比べて50~80%の減少で、震度(M)4・5の余震が発生してから2日目に、残りの雄ヒキガエルがようやく戻り始めた。また、強い地震が発生する3日前に、ヒキガエルの交尾数はゼロで、4月6日から最後の余震終了時までに新しい卵は見つからなかったと述べた。

 また、ヒキガエルの習性として、1年に1度の発情期に繁殖地を離れることは決してないはずだが、地震の影響で雄のヒキガエルは2回一時繁殖地を離れ、安全な場所に移動したという。

 この謎を解明するためにグラント氏は当時、超低周波(VLF)の無線受信機を使い、大気の電磁層の最上部の電離層値を測定してみたら、ヒキガエルの2回の「集団移動」はVLFに乱れの変化が生じた時期と一致していることが分かった。

 これまでの研究では電離層の妨害はラドンの放出であった。ラドンは地下の放射性ガスから生じたもので、地震の前に大量に放出することがある。

 グラント氏は、「今回の研究では地震の発生する前、発生期間中と発生した後の動物の行動を記録したものである。ヒキガエルは気体及び帯電粒子の放出などにより地震が発生するのが分かり、地震が発生する前に彼らの状況から察知が可能である、それを予測警報システムの形でさらに利用して行くことができる」と語った。この研究報告は31日の英動物学会(Journal of Zoology)の定期刊行物に掲載された。

(翻訳編集・豊山)


 (10/04/03 05:00)  





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