香港紙「汚職幹部を見逃そう」 指導部に不協和音か 江氏に入院説も

2014年07月23日 11時54分
【大紀元日本7月23日】第18回党大会(2012年秋)での習近平体制発足後、35人の閣僚級幹部が汚職で失脚した。そのほとんどは江沢民派のメンバーである。先月、徐才厚中国軍の元ナンバー2や人民政治協商会議(政府の諮問機関)の蘇栄副主席など同派大物幹部が立て続けに失脚し、今月に入り曽慶紅元国家副主席の拘束が伝えられた。習指導部は長年、政局に影響力を保ってきた同派を一掃する姿勢を鮮明にした。

 そうした中、中国系香港日刊経済紙・香港商報21日付の記事は、「幹部が落ち着かない日々を送っている」と腐敗取り締まりが行き過ぎたと批判し、「汚職幹部を見逃すべきだ」と主張した。「トラでもハエでも一網打尽」と腐敗根絶を宣言した習主席に異論を唱えた同記事は、指導部内で不調和音が出ていることを意味する。

 宣伝とイデオロギーを担当するのは最高指導部メンバーの劉雲山中央政治局常務委員。筋金入りの江沢民派と目された劉氏は江沢民体制では党中央宣伝部長を務め、現在の宣伝体系を作り上げた。香港商報は本土での発行を許可された唯一の香港メディアであり、劉常務委員の意を組んで同記事を掲載した可能性が高い。

 劉常務委員はこれまでも南方週末の新年挨拶差し替え事件を起こし、露骨な言論統制を行うなど習主席との足並みをそろえていない。現在、劉常務委員の管理下にある国営中央テレビ(CCTV)で副台長や人気キャスター、アナウンサーなど多数の関係者が調査を受けるなど、粛清の嵐が吹き荒れている。いずれも失脚が確実視されている周永康元常務委員と近い関係にあると取りざたされている。また、これまで厳しく統制されていたインターネットでも「旧ソ連の女性スパイと不適切な関係にあった江沢民氏の往年情事」が解禁された。

 「次の大トラは劉常務委員」との観測が出るなか、大紀元新聞網傘下の週刊誌・新紀元最新号によると、子分の相次ぐ失脚に焦った江沢民元主席は情勢挽回のため、専用列車で上京し、習主席に面会を要求した。しかし、習主席は訪韓を控えていることを理由に面会は実現しなかった。劣勢に追い込まれた江沢民氏だが、21日の蘋果日報、東方日報などの香港メディアは体調不良で入院したと伝えた。

(翻訳編集・江音)


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