10月14日、 日本製鉄はトヨタ自動車と中国の宝山鋼鉄を特許侵害で東京地裁に提訴したと発表した。写真は日本製鉄のロゴ。都内で2019年3月撮影(2021年 ロイター/Yuka Obayashi)

日本製鉄、トヨタと中国・宝鋼を提訴 電磁鋼板特許侵害で

[東京 14日 ロイター] - 日本製鉄は14日、トヨタ自動車と中国の宝山鋼鉄を特許侵害で東京地裁に提訴したと発表した。それぞれ200億円の損害賠償を求めている。電動車に使われる「無方向性電磁鋼板」に関する日鉄の特許を侵害したとし、トヨタには同製品を使用した電動車の製造販売の差し止め仮処分も申し立てた。

日鉄は、それぞれと協議をしてきたが、問題の解決に至らなかったとしている。宝鋼については、無方向性電磁鋼板について特許を侵害していると判断。トヨタについては、対象となる無方向性電磁鋼板を使用した電動車が特許を侵害していると判断した。自動車メーカーを特許侵害で提訴するのは初めて。

対象車種と台数については明らかにしていない。この特許は日本国内だけに出願しているもので有効期限は2030年5月13日。

無方向性電磁鋼板は、エネルギーロスの少ない省エネ商品。ハイブリッド車や電気自動車のモータに使われている。日鉄は「カーボンニュートラルにとって大事なキーとなる技術。当社にとっても重要な技術」(広報センター)と位置付けている。シェアは、営業戦略にかかわるとしてコメントを控えた。

トヨタは日鉄の提訴について「材料メーカー同士で協議すべき事案であると認識しており、大変遺憾」とのコメントを発表した。取引にあたり特許抵触がないことを材料メーカー側に確認しており、今回の電磁鋼鈑も、取引締結前に他社の特許侵害がないことを製造元に確認の上で契約しているとした。

宝山鋼鉄からのコメントは今のところ得られていない。