大紀元時報

3600万人が死亡 隠された「大飢饉」暴いた中国人作家、国際賞を受賞

2015年11月24日 20時57分
広東省広州市の古い街並。参考写真(kevinpoh/flickr)
広東省広州市の古い街並。参考写真(kevinpoh/flickr)
楊継縄氏の著書『墓石』表紙

著書タイトルになった「墓碑」の意味は4つあると、同書まえがきで解説している。飢饉で死亡した父親の墓、3600万人もの餓死者の墓、大飢饉を起こした政治制度への墓、そして執筆中に発覚した病と、「大きな政治的リスク」をともなう本書の執筆で、不測の死を遂げる自分の墓だという。

 75歳の楊氏は新華社で高級記者(局長)まで務めた後、2001年に「中国改革」等の雑誌編集を担当。2003年から雑誌社「炎黄春秋」の副社長に就任したが、2015年、自身の病気や共産党の圧力などを理由に離職した。

 楊氏の著書『墓碑―中国60年代大飢饉の真実の記録』は英語、フランス語、ドイツ語などに翻訳されている。日本では『毛沢東大躍進秘録』(文藝春秋社2012)が縮小版として出版されている。

 勇敢な報道、人権に貢献した個人や組織に贈られるスティーグ・ラーソン賞は、2009年に始まり今年で7回目。他界したスウェーデンのジャーナリストで作家のスティーグ・ラーソン氏の親族が設立した同名の基金が主催する。楊氏はアジアで初めての受賞者。

 同基金によると、楊氏は、奨励金20万スウェーデンクローナ(日本円で280万円に相当)を全額「国境なき医師団」に寄付したという。

(翻訳編集・山本アキ/佐渡道世)

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