大紀元時報
制裁決議違反の疑い

中国と北朝鮮、海上で30回以上も石油を密輸 米国が偵察衛星で現場撮影

2017年12月28日 07時00分
米財務省は11月21日、中国に近い黄海の公海上で、数百〜数千トン規模で北朝鮮と中国舶が石油と推定される貨物を交易する場面を偵察衛星で捕捉、証拠写真を公開した。10月に撮影された写真には、北朝鮮の国旗とハングルで書かれた船名(レソンガン1)が鮮明に示され、北朝鮮の船舶であることが分かる(米国財務省)
米財務省は11月21日、中国に近い黄海の公海上で、数百〜数千トン規模で北朝鮮と中国舶が石油と推定される貨物を交易する場面を偵察衛星で捕捉、証拠写真を公開した。10月に撮影された写真には、北朝鮮の国旗とハングルで書かれた船名(レソンガン1)が鮮明に示され、北朝鮮の船舶であることが分かる(米国財務省)

 北朝鮮舶が中国など他国の舶と海上で交易する「瀬取り」は、すでに9月に採択された安保理の対北朝鮮制裁決議2375号によって禁じられている。しかし、北朝鮮の主たる貿易国である中国が、取り締まらない限り、制裁は筒抜けになる。

 中国当局は12月20日、米国が安保理の対北朝鮮制裁に違反した北朝鮮舶4隻と外国舶6隻を安保理制裁リストに登録するよう求めたが「検討する時間が必要」とし、処罰に消極的な姿勢を示した。

 一部の韓国専門家らは「民間企業が制裁を押し切って交易を続けるはずはない。密輸は中国政府の保護の下、組織的に行われていると考えられる」と述べた。

 世界の船舶の動きを記録するマリントラフィックによると、北朝鮮の貨物船クムダエが11月2日と11日に、中国遼寧省盤錦市の港に入出港しているとのデータを示している。北朝鮮専門分析サイトNKnews.orgも、同様の内容を報じている。

 中国の「ルール無視」を憂慮した米政府は、12月22日に新たに採択された安保理決議2379号の第9条には「北朝鮮が瀬取り移送を介して不法に石油などを獲得し、欺瞞的な海上輸送形態で石炭や他の禁止された物品を密輸していることに対して、重大な懸念を表明している」と記し、加盟国の取り締まり強化を促した。

ティラーソン米国務長官「挑発が続く場合、国防大臣級会議も検討」

 共同通信は26日、レックス・ティラーソン米国務長官が北朝鮮による挑発行動が続く場合、国際的圧力を強化するために来月カナダで開く外交閣僚級会議に続き、国防大臣級会議の開催も検討するとの意向を、河野太郎外相に伝えたと報じた。

 軍事的対応を連想させる国防大臣級会議を開くことで、周辺国との対北朝鮮包囲網を徹底構築し、北朝鮮の核・ミサイル開発をこれ以上容認しないとの抑止力になる。

  すでにティラーソン氏は19日、北朝鮮の核・ミサイル開発に反対する国際社会の連帯を示すために、来年1月16日にカナダ・バンクーバーで外交閣僚級会議を開催することを決めた。会議には50年代の朝鮮戦争に参戦した国や、国連軍を援助した国が対象となる。日本と韓国も参加する予定。

(翻訳編集・齊潤)

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