大紀元時報

日本のソフトパワーの勝利 中国で「精神的日本人」の誕生

2018年4月30日 09時15分
中国でも大人気の日本アニメ「ドラえもん」(Mandy Cheng/AFP/Getty Images)
中国でも大人気の日本アニメ「ドラえもん」(Mandy Cheng/AFP/Getty Images)

一方、精日の中で日本文化を楽しむ人とは別に、日本軍国主義を賛美するグループが現れている。

2018年2月には、日本軍の服装をして南京戦の激戦地の跡地で記念撮影した2人が、ネット上に投稿し逮捕された。近年、日中戦争の戦跡を舞台にした旧日本軍のコスプレ写真がしばしばネット上で拡散され、国民感情を挑発する行動が批判を招いた。

彼らの心理を理解できないという声が聞こえている。中国のSNSではこうした行動に否定的な書き込みがほとんどで、中には「一種の反抗期」「注目されたい」「中二病にかかった幼稚な子ども」などの分析も出ている。前出の「精日」男性は大紀元に「人間、とくに男性は戦闘ものに惹かれる」と話した。数年前、旧日本帝国海軍の艦船を萌えキャラクター(アニメの美少女)に擬人化したゲーム「艦隊これくしょん」、通称「艦これ」が大流行した。中国ではマニアック的な知識を持つ日本軍オタクが数多く存在し、SNSで交流を行っている。

次第に、彼らは中国共産党による反日教育で教わった「史実」を疑問視するようになった。とくに当局の神経に触れたのは「南京大虐殺の死者の人数」に対する否定だ。こうなったのは政治的な目的があるわけではなく、日本に陶酔しているオタクだからだ。「礼儀正しい日本人がなぜ人殺しできると思うのか?」と勝手に解釈したりする。しかし、これは中国では一発アウトだ。個人の趣味から政治的に超えてはいけない一線まで進んでしまったことに、当局は神経を尖らせている。

中国政府は今後、過激な軍国主義を賞賛する行為に刑事罰を科す法整備を進めている。しかし、山西新聞網は「『精日』の根治は、立法だけでは難しい」と題する記事を掲載し、民族の文化に対する自信と自覚を確立することこそが「精日」問題を根本から解決する道だと論じた。

ある精日は「知乎」で、今の基準で判断すれば、マルクス・レーニン主義に傾倒した中国某党(共産党)は最も糾弾されるべきだと書き込んだ。

中国では現在、精日のほか、精独(ナチス)、精米、精英のグループも存在している。

(李沐恩)

ご寄付のお願い

クレジットカード決済

※銀行振込での単発寄付はこちら
関連キーワード
^