■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2008/03/html/d88917.html



米ヤフー個人情報漏洩、再び提訴される

 【大紀元日本3月8日】中国民主党メンバーの鄭存柱氏らはこのほど、北カリフォルニア州オークランド連邦裁判所に、米国および香港のヤフーを提訴したと発表した。米大手検索エンジン・ヤフーは個人情報を中国政府に提供したため、中国人記者・師濤氏およびネット作家・王小寧氏が中国政府に逮捕され投獄され、被害者家族がヤフーを訴えた経緯がある。

 ヤフーがこれまでに行なった中国政府への個人情報提供事件に対し、米下院議会において2度にわたる公聴会が開かれ、「ネット自由議案」が成立されるほど、米各界の強い関心が寄せられた。

 *60数人が被害を受けた

 VOAによると、提訴した鄭氏は2月21日、師濤氏および王小寧氏と類似するケースの人は他にも60数人いるとし、その内、四川省の中国民主党党員の李智さんは8年の判決が言い渡され、未だに監禁されていることを明らかにした。鄭氏は、「提訴しなかった人々にとって、正義は現れてこないから、不公平だ。ヤフーの法廷外和解のやり方は不公正であり、ヤフーにとっても妥当ではない。60数人は将来、師濤氏と同様にそれぞれがヤフーに対して訴えることになる可能性が大きい」と分析した。

 一方、元南京師範大学副教授の郭泉氏も中国民主党派の1つで、民主同盟のメンバーだったが、国家指導者へ11回にわたり多党の民主制度構築を進言したことから、民主同盟の党籍を剥奪され、教職も副教授から資料管理員に引き下げられた。さらに、郭氏の名前は1ヶ月前にヤフーおよびグーグルの検索から完全に封鎖され、郭氏が経営している漢民族衣装のネット販売も封鎖された。郭氏は鄭氏に提訴を委ねた。

 *郭泉氏、ヤフーに謝罪を求める

 郭氏は「21日に米サンフランシスコ裁判所で米ヤフーに対して、氏名使用権利を侵害されたことから、自分のネット情報の封鎖を直ちに解消し、謝罪を求めた」と声明を発表した。郭氏の声明発表後、グーグルおよび百度(バイドゥ)ネットの封鎖が解消されたが、ヤフーだけが依然として封鎖を続けているという。

 また、中国社会民主党秘書長の劉因全氏は、ヤフーが王小寧氏の本当の身分を漏らし、さらに王氏が党主席・劉国凱氏との間に交わした46通の電子メールを提供したと指摘した。ヤフーは王小寧氏の家族と和解を遂げたが、さらに多くの秘密党員がヤフーから提供された資料で迫害を受けているとした。

 劉氏は、「ヤフーは未だに中国社会民主党や他の中国社会民主党メンバーに対して、公に謝罪していないが、我々は中国民主党および中国新民党と共に、ヤフーに対して訴え続ける」と強調した。

 *ヤフー、世界の人権を守ると承諾

 ヤフー創始者の楊致遠氏は昨年11月に米国会にて、ヤフーは世界の人権を守り、情報公開および使用者の信頼を基礎として会社を築いたとし、言論自由およびプライバシーの重要性に対して、深く認識しているとした。楊氏は、一部の国では、人々が本当のことをネットで表現しただけで投獄されることは知っているが、それは彼の個人的信念に反するものだと主張した。

 ヤフーのスポークスマンのトレイシー・シモラさんは、訴訟の状況を未だ理解していないことから、ノーコメントにしたと取材記者に対して電信メールにて返信した。

 
(翻訳・編集/余靜)