印刷版   

幾何図形状の痕跡が点在するアマゾンの大地(「ニュー・サイエンティスト」ウェブサイト)

古代アマゾン文明 新巨大遺跡の発見=ブラジル

 【大紀元日本1月7日】

 ブラジルの考古学者がこのほど、ブラジルとボリビアの国境地域で大規模な古代アマゾン文明の遺跡を発見したと、英科学誌『ニュー・サイエンティスト』が発表した。古代アマゾン文明を読み解く新たな手掛かりになると期待される。

 今回発見された遺跡には、260の道路や水路、土塀が含まれる。調査を行ったブラジルのパラ連邦大学(Federal University of Para)のデニス・シャーン氏(Denise Schaan)が「毎週のように新しい発見がある」と話す。三角形や四角形、同心円や六角形、八角形などの幾何図形状の溝や土塀の痕跡が広範囲にわたり点在し、それらに道路が交差しているという。研究者達は、それらはすべて地上絵(Geoglyphs)であると述べている。さらに、今回発見された溝や土塀は幅11メートル、深さ1、2メートルのものもあり、円の直径は90メートルから、3百メートルの大きさに至る。今から2千年前から13世紀頃までの間に作られたものと考えられている。

 近年、ブラジルの中部と北部のアマゾン流域に1千400年頃に存在したシングー文明も注目されている。田園都市「ガーデン・シティ」と呼ばれるシングー川流域の住居地跡は村が均等に配置され、道路が格子状に走っているという。今回発見した遺跡の多様な幾何図形性とは異なり、二つの遺跡の間に関連性は無いかもしれない。しかし、いずれにしても、コロンブスたちがやってくる前に、西アマゾンには既に広大な文明が存在していたことが推測できると考古学者が指摘する。

 今回の地域の発掘調査では、一部の溝や土塀から陶器や石器、その他の人間の居住跡も見つけられたという。通常の構造ではないく、防衛の為に溝の横に土を盛り上げている、これらの発掘物の分析から、儀式や防御などに用途が分かれていたことがわかった。しかし、防御用の溝や土塀はなぜ幾何図形状に作られたのか、しかもなぜ多くの溝や土塀は北を向いているのかはまだ謎であり、シャーン氏は、そこに天文学的な意図が潜んでいるのではないかと分析する。

 多くの古代文明は大河流域で発祥したことは知られているが、アマゾン川流域は今まで見落とされてしまっていたと、大英博物館のアメリカ大陸部門、責任者のコリン・マクイーワン氏(Colin McEwan)は指摘した。しかし、今まで発見された多くの遺跡からマヤやインカのように巨大なピラミッドや神殿は発見されていないものの、世界最大の流域面積と熱帯雨林を持つアマゾン川流域には、遥か昔に高度に発達した巨大文明が存在したことがうかがえると同氏は話した。

(翻訳編集・心明)


 (10/01/07 05:00)