大紀元時報
人権弁護士大量拘束から2年

子は就学できない 嫌がらせも…苦境を妻が明かす

2017年04月29日 22時50分
就学できない李和平弁護士の娘・佳美ちゃんと、幼稚園に入園できない王全璋弁護士の息子・泉泉ちゃん(王全璋弁護士の妻・李文足さん提供)
就学できない李和平弁護士の娘・佳美ちゃんと、幼稚園に入園できない王全璋弁護士の息子・泉泉ちゃん(王全璋弁護士の妻・李文足さん提供)

 李和平弁護士の娘、佳美ちゃんも同じような境遇に立たされている。奥さんの王峭岭さんはとても気丈な女性で、私は彼女が泣くのを見たことがなかった。しかし、娘が大好きな学校に入学できないと聞いた時には、くやしさと悲しさで涙を流した。「関連部門」が学校側に圧力をかけたのだ。

 8カ月後に彼らと再会した時、泉泉ちゃんも佳美ちゃんも自宅学習して日々を過ごしていた。以前よりも聞き分けが良くなっていたことが、また不憫に思えた。

 あるとき、泉泉ちゃんを預かったことがある。夜中に「おばちゃん、ママに会いたい!」と泣きじゃくった。抱っこすると、すぐに寝息を立て始めた。小さな子供が重荷を背負っていることは明らかだった。

 泉泉ちゃんには、父親についておぼろげな記憶しか残っていないようだ。だが文足さんは、夫の受けている苦難を忘れたことはない。王全璋弁護士が想像を絶するほどの拷問を受けているという話も、漏れ聞こえてくる。

 江弁護士は、かつて「関連部門」に拘束され、拷問を受けた時のことを話した時、子供のように嗚咽した。「死んだほうがましだと思えるほどの深い絶望は、自ら体験してみなければ分からない」と語った。

 残された家族が、住んでいる家から追い出されたことも一度や二度の話ではない。だが彼女たちは、子供と安心して住める場所まで奪われようが、なおも凛として立っている。

 中国は豊かになったと言われるが、現行の法律は彼女たちの自由と権利を守ってくれるどころか、彼女たちを迫害する道具に成り下がってしまった。こうした恥ずべき行為は、最終的に誰の顔を打っているのだろうか。

 他人のために法律に保障されている自由と権利を守ろうと戦う人が、そのことで自分の妻子を守る権利を奪われている。マスコミ報道やさまざまなSNSのコメントを見ると、収監中の王弁護士に対する中傷が公然と行われている。だが、彼はオランダ政府から「人権擁護者チューリップ賞」候補に挙げられるほどの人物なのだ。これも結局のところ、誰が誰の顔を打っているのだろうか?

 709弁護士拘束事件・被害者家族 樊麗麗

 2017年4月13日夜 承徳にて


 709弁護士一斉拘束事件:2015年7月9日から、中国公安部が全国規模で、各地の人権派弁護士らの一斉拘束を開始した事件。16年12月16日までに少なくとも23省で319人の弁護士、弁護士事務所職員、人権活動家やその家族が、当局からの事情聴衆や出頭命令を受ける、出国制限、軟禁、住居の監視、逮捕、強制失踪(政府による拉致)といった状況に置かれている。

(翻訳編集・島津彰浩)

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