大紀元時報
金融セクター取り締まり

次の粛正ターゲット? 中国・安邦の2兆円超えの超大型買収にストップ

2017年05月02日 07時00分
次の粛正ターゲット? 中国・安邦の2兆円超えの超大型買収にストップ。ニューヨーク市内のビル群(Kevin Jarrett)
次の粛正ターゲット? 中国・安邦の2兆円超えの超大型買収にストップ。ニューヨーク市内のビル群(Kevin Jarrett)

 3月20日、人民銀行(中央銀行)の潘功勝副総裁は国内の講演会で、「一部の企業はすでに高い負債を抱えているが、また莫大な借金をして海外で買収を進める。また一部の企業は直接投資との名義で、資産を海外に移転している」と暗に、安邦を批判した。

 朱鎔基元首相の息子で、金融投資大手中国国際金融有限公司の前社長の朱雲来氏は、3月末に開催された「ボアオ・アジア・フォーラム」で、安邦が米「ウォルドルフ=アストリア」の買収を言及し、「空手套白狼(本来、素手で白い狼を捕まえるとの意味だが、現在では、投資も努力もしないで高価なものを手に入れようとすることや、ハイリスクハイリターンな商売をすることを指す)のやり方だ」と批判した。

 米国の中国語紙「明鏡郵報」は4月26日に、安邦の呉小暉会長は民生銀行から1000億元(約1兆6100億円)以上の不正な資金貸し付け問題で当局からと取り調べを受けたと報じた。しかし、呉会長は同日、国内メディアの取材に応じて、「明鏡郵報」の報道を否定した。

 しかし一方で、親習近平陣営とされる国内経済情報サイト「財新網」は27日、安邦傘下企業の「安邦人寿」と「安邦財産保険」の純現金収支がマイナスとなったことを報じた。さらに29日、同サイトは安邦が過去違法増資を行ったとの分析記事を掲載した。また、呉会長には、再々婚した中国元最高指導者の鄧小平の孫娘・鄧卓芮氏を含めて、3回の離婚経験があったとも報じた。

 それに対して、安邦側は30日同公式ウェブサイトで、財新網の分析記事が「安邦に恥を掻かせた」「3回の離婚経験や、(鄧卓芮氏との)夫婦関係が終わったことを確認されたというのは全くのデマだ」として、今後財新網親会社の財新転媒グループを相手に訴訟を起こすとの声明を発表した。

 今後、業界大手の安邦と呉会長の動きに注目がさらに集まるとみる。

(翻訳編集・張哲)

関連キーワード
^