評論・陳破空

中国「一帯一路」経済圏構想、その狙いは?

2017/05/03 06:00
中国の「一帯一路」構想には経済援助と経済開発の名目で、その経済圏にいる各国を掌握し、圏内で中国式の覇権主義を推し進め、北京を中心とした世界経済ネットワークを形成していく狙いと中国の生産過剰を海外に移し、中国経済の衰退危機とリスクを転嫁させるという中国の思惑がある 。画像はAIIB調印式のもの(Takaki Yajima-Pool/Getty Images)
 中国政府が提唱した「一帯一路」構想とは、中国西部と中央アジア・欧州を結ぶ「シルクロード経済帯」(一帯)と、中国沿岸部と東南アジア・インド・アフリカ東を結ぶ「海上シルクロード」(一路)で、世界規模の経済圏を形成していくのを指す。この構想は、表面的に7世紀の「シルクロード」の理念を継承したが、しかし民間的に形成したこの国際商業用ロードと違って、「一帯一路」には中国当局の2つの政治的かつ経済的な狙いがある。一つ目は、経済援助と経済開発の名目で、その経済圏にいる各国を掌握して、圏内で中国式の覇権主義を推し進め、北...
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