大紀元時報

駐タイ中国大使館 公文書で圧力、世界的人気の中国文化の舞台を妨害

2017年05月26日 07時00分
駐タイ中国大使館 公文書を発行し、世界でブームの中国伝統文化の舞台を妨害(大紀元)
駐タイ中国大使館 公文書を発行し、世界でブームの中国伝統文化の舞台を妨害(大紀元)
韓国公共放送KBS本社内にあるKBSホールで、
5月6~8日まで神韻芸術団の公演が予定されていた。
しかし4日の裁判で、公演キャンセルが決定
(チョン・ギョンニム/大紀元韓国)

2016年、韓国の中国大使館はソウルKBS劇場に公文書を送り、神韻の出演を取り消すよう求めた。中韓両国の関係に影響するという理由で脅迫し、また巨大な利益でKBSを誘惑し、同公演はキャンセルとなった。

 報道によると、韓国の中国大使館は蔚山、全州と京畿道に圧力をかけたが、当地の劇場と地方政府は大使館の要求を拒否し、神韻の演出を取り消す理由がないと表明した。

 神韻芸術団はソウルでの事件に対する声明の中で、「過去の数年来、中国共産党は全世界でその領事館や大使館を通して直接各地の劇場と当地の政府に連絡し、神韻の出演を取り消すように求めているが『失敗』している。つまり、圧力で封じ込めようという手法を世にさらしている」と発表した。

他国の劇場 中国共産党の無理な要求を断る

 その前にもアメリカ、スペイン、ドイツ、オーストラリアの多くの都市の劇場も中国大使館の脅迫を拒否したことがある。そして一部の劇場は、中国大使館や領事館の公文書を調査の証拠として、自国の法律機関に提出した。

 英語大紀元(Epoch Times)の報道によると、2015年1月30日、シカゴの中国領事館の官僚は、間もなく神韻が出演するミズーリ州セントルイスのピーボディ・オペラ・ハウスを訪ねて、「米中関係に影響する」として神韻公演をキャンセルするよう求めた。また、領事館の官僚は法輪功を誹謗中傷した。劇場の責任者は、中国領事館の要求を断り、公演は予定通り行われた。

 2014年2月、ドイツのポツダム広場劇場で神韻が出演する1カ月前に、中国大使館はポツダム広場劇場に神韻の4回の演出を取り消すように求めたが、劇場の責任者に拒否された。

 2014年2月25日、スペインに駐在する数名の中国の外交官は、4月に神韻が出演する予定のカタロニア国立劇場に行き、神韻を誹謗中傷して劇場に神韻の出演を取り消すよう求めた。劇場はこの無理な要求を拒否した。現地紙『EL MUNDO』は4月7日、中国共産党が神韻の演出を妨害したことを報じた。スペインの神韻の主催者は、当地の裁判所で中国共産党領事館の外交官を告訴した。

中国共産党は、なぜ神韻を妨害するのか?

ベルギーのブリュッセルで2014年3月、中国・習近平国家主席の来訪に合わせて、神韻芸術団の広告を、中国国旗とベルギー国旗で隠そうとしている中国人(GEORGES GOBET/AFP/Getty Images)

 神韻公演は、道家や仏教、儒教に見られる伝統的な古代中国思想と、普遍的な人間性、道徳的価値観の大切さを伝えている。いっぽう、中国共産党は無神論や欺瞞、暴力、闘争を基本としている。神韻が伝える「伝統的価値の復興」が実現してしまえば、今の専制政治体制が崩れかねない。

 時事評論家・龔平氏は神韻の広がりについて「中華伝統文化は、中国人が誇りに思えること。神韻が世界に与えた影響に比べて、中国共産党の世界に対する行いは無力で、逆に自らの醜態を晒すことになった」という。

 ドイツの有名な作家Sandra Maxeiner氏は「神韻は人々に古くて不変的な希望を与えている。それは美・真・善で満ちた神聖的で幸せな世界に戻ることです」と語った。カナダ元司法大臣アーウィン・コットラー氏も「神韻は人々に希望をもたらしている。その希望は真善忍の価値観に基づいている」と評した。

善悪の対峙を目撃する世界

 時事評論家・龔平氏は次のように分析した。「神韻公演を妨害の裏には、中国共産党の人権侵害と、伝統文化の復興への破壊であり、同時に中共が全世界で経済的な利益で各国を思いのままに操り、各国に道徳を放棄させている。各国は警戒すべきだ」

「正義と悪が対峙するなか、政府、グループ、民間団体や個人も肝心な選択に直面している。強権に屈服し、原則を放棄すれば、道徳面で大きなダメージを受けるだけでなく、その地域の民衆に巨大な傷害や損失をもたらすことになる」。

(翻訳編集・青山 永成)

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