■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2008/06/html/d98278.html



インターネットでチベット騒乱のニュースを読む北京のユーザー=騒乱で指名手配された19人について報道された。中国のネットサイトは当局に監視されている(PETER PARKS/AFP/Getty Images)

EU:中国によるネット情報の封鎖は許容できない

 【大紀元日本6月24日】北京オリンピック開催まで残すところ50日を切ったが、中国における言論の自由は、いまだに抑圧されたままだ。EUの報道責任者は13日、中国によるネットの情報封鎖は、絶対に許容してはならないとコメントした。また、一部の長期にわたる情報封鎖は、既得権益を得た側による愚民化政策だとある中国ネット・ユーザーは看破している。VOAが伝えた。

  欧州委員会情報社会・メディア総局の専門家であるレディン氏は13日、海外メディアの取材に応じ、インターネットに制限を加える手段のすべてが、公民の知る権利を侵害していると述べた。「人々は自由に情報を授受すべきであり、私たちは、政治的要因からサイトを封鎖することが正しいやり方であるとは考えていない。」

 レディン氏は更に、EUは、一部のサイトを封鎖するべきではないと中国に明確に伝えたという。「オリンピック会期中、世界は北京に目を向けることになるが、我々は北京がこの機会を通じて自由な情報の流通を実現するかを注視していく。」

  IOCは、北京政府がオリンピック会期中、海外メディアによる自由な取材を許可するだろうとコメントしているが、中国が実際にその約束を守るかどうかが注目される。

 多くの国外サイトにアクセスできず

  天津に住むネット・ユーザーの王忠祥さんは、普段多くの国外のサイトにアクセスすることができず、正しい情報が得られないと嘆いている。王さんは、「香港、台湾、米国のサイトが頻繁にブロックされる。私が見ることができるのは、ワシントンポストだけ。国外の情報を見ることができない。また、香港の人へメールを送ることもできない」と語る。

  また、ある山西省の生態学者は、特定の代理サーバーや、ネット上で封鎖を突破するためのソフトをダウンロードしなければ、国外のサイトにアクセスできないと述べている。また、国内のサイトの場合、使い物にならないと不満を漏らしている。

 「一部の政府のサイトは、まるで死んだ状態。さきほどある県のサイトにアクセスして、県長のメールボックス、市長のメールボックスに字を入力したがエラーとなってしまった。画面には、違法な字体が含まれていると出るが、どの字体が違法なのか、はっきりしない。この点についての説明は表示されないまま。政府のサイトは、全く役に立たないよ。」

 学者:スキャンダルを隠蔽する地方政府

  この生態学者は、中共トップの胡錦濤が最近、人民日報のサイトのBBSを使って、ネット・ユーザーと簡単な交流をしたことに注目している。「中央政府は、ネットを開放したいのだろうが、末端の地方政府は開放したがらない。一旦開放すれば、その卑劣さ、醜さ、犯罪、不道徳がすべて暴露されてしまうからね。だから、各地方政府はネットに制限を加えて、民衆の声を封殺しているんだ。」

 狙いは愚民化

  王忠祥さんは、政府によるネットの監視、アクセスの制限は、既得権益グループの利益を守るためであり、民衆の知る権利を侵害していると憤慨する。「彼らは、民衆が情報を得ることを望んでいない。政府は、民衆が知ろうとする願いを抑圧しているだけだ」。