■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2010/03/html/d88853.html



中国で外食する時は、油の品質にご用心(FREDERIC J. BROWN/AFP/Getty Images)

怖すぎる中国の外食事情=ヒ素より百倍毒性の「地溝油」、「誰もが口にしているはず」

 【大紀元日本3月19日】たっぷりの油に包まれた熱々の中華料理。食欲をそそる味付けに舌鼓を打つのは結構だが、油の品質にはご用心。中国の多くのレストランでは、「地溝油」と呼ばれる劣悪な油が出回っているからだ。

 地溝油とは、工場などの排水溝や下水溝に溜まったクリーム状の油を濾過し、精製した安物の食用油脂のこと。一夜にして廃棄油が澄みきった食用油に変身し、再びレストランの厨房で使用されることがあるという。

 全国食糧と油標準化委員会油料油脂チーム長を務める武漢工業大学の何東平教授によると、現在、年間200万~300万トンの地溝油がレストランで利用されているという。中国全土の動物油と植物油の年間使用量が2250万トンという数字から概算すると、10回の外食のうち1回は地溝油を食していることになる。「誰もが口にしているはず」と何教授は懸念を示す。

 1トンの地溝油にかかる費用は、およそ300元前後(日本円3900相当)で、販売価格は通常のサラダ油の半額。コスト削減を目指すレストランにとって、地溝油の安さは魅力的だ。多くのレストランには、地溝油の回収業者が頻繁に出入りし、もはや「公然の秘密」となっている。劣悪な地溝油を嫌悪する富裕層が、自分のオイルをレストランに持参するケースもあるほど。

 長期的に地溝油を摂取すると、発達障害や腸炎、また肝臓、心臓、腎臓への多大な影響が出ると言われている。また、地溝油に含まれるアフラトキシンは最も発がん性の強いカビ毒で、ヒ素より100倍の毒性を持つという研究報告もある。

 しかし、現在の技術では、地溝油を見抜く手段は見つかっていない。洗浄、蒸留、脱色、脱臭などの工程を経た地溝油は、視覚的・味覚的に見分けにくい。

 地溝油を7年間研究してきた何教授は、識別手段より法整備が重要だと指摘する。レストランでのゴミ処理に関する規定がないため、地溝油の製造と販売は無法状態。加工された油脂を食用として再販してはいけないという規定があるものの、違反者に対する処罰は明記されていない。「徹底的に地溝油を排除するには、あと10年はかかる」と同教授は話している。

(翻訳編集・高遠)