■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2009/06/html/d62124.html



米大陸・五大湖のひとつ、ヒューロン湖(ネット写真)

米大陸ヒューロン湖、湖底より人類活動の遺跡発見

 【大紀元日本6月16日】米ミシガン大学研究チームは、カナダ・ヒューロン湖の湖底から、9千年前の人類の活動跡を発見したと発表した。同チームによると、発見したのはカリブー狩猟のための建造物で、考古学教授のジョン・オシェア氏(John O’Shea)は「湖底からこのような建造物を発見するのは初めて」と述べた。

 1万年から7,500年前、ミシガン州Alpena (アルピーナ)とオハイオ州Amberley(アンバリー)の辺りには分水嶺があり、水位が低かったため、この場所は橋だったと考えられている。科学者らは、この場所が昔、亜北極圏のような気候だったことから、カリブーを狩るためのなんらかな痕跡が存在しているはずだと考えた。亜北極圏のハンターたちは通常、カリブーを狩って生活をしているからだ。

 オシェア教授らは最初に、コンピューターでまだ湖がなかった時代、古代の様子を再現した。カリブーが点在する様子をシュミレーションで分析し、3箇所の調査場所を決定した。彼らはソナーやビデオカメラを備えた最新の探索機で、湖底を丹念に調査した。

 その結果、オシェア教授らはヒューロン湖の湖底に、狩猟のための落とし穴やキャンプ、カリブーを追い込むための通路、石の堆積物などの特徴を発見したという。湖底の遺跡は、文明の発達や農作などによって損なわれていないため、他にも重要な発見があると期待されている。

 パレオ・インディアン(Paleo-Indian、アメリカン・インディアンの祖先とされる)は、狩猟・遊牧民族だったが、アーケイック期(前8000~前300年)になると、人々は定住し、コミュニティーを形成したり、経済の発達もみられた。オシェア教授は、パレオ・インディアンがなぜアーケイック期まで変化したのかを分析するために、この時代の考古学的発見が欠かせないと述べ、「だから保存状態のいい湖底の遺跡は、重要なんだ」と語った。

 この論文は、「Proceedings of National Academy of Sciences」に掲載されている。

(記者・鄒振糧、翻訳編集・田中)