大紀元時報

神秘なる卍符 どんな秘密が隠されているのか

2017年04月09日 06時00分
馬家窯文化(ばかようぶんか)カラー陶器の上に描かれた卍符
馬家窯文化(ばかようぶんか)カラー陶器の上に描かれた卍符


 インドで現れた神秘的な卍符。さて、6000年前のメソポタミアに存在した卍符は、どのように解釈したらいいのだろうか。

6千年前のメソポタミアの大碗。ルーブル美術館所蔵(筆者提供)

 

 スーサにある墓地から出土した陶器の碗は古代シュメール人の副葬品の一つである。佛教の葬式では、卍符を「死者が、佛の天国の浄土に往生する」という意味で、よく使われている。インド佛教より3千5百年前のシュメール人の葬儀に現れる卍符も、同様の意味を含有するのだろうか?

 卍符は古代ギリシャ人の生活の中に多く見られた。紀元前10~8世紀に、エーゲ海の沿岸で生活していた古代ギリシャ人の間では、カラー陶器の皿や容器が流行したが、その多くに卍符の図形が描かれている。特に注目されているのは、サントリーニ島(ティラ島)で出土した両耳のついた瓶(かめ)に、葬送の図案が描かれたものだ。3つの卍符がはっきりと霊柩車や死者の前方に印されており、道を導いているように見える。


古代ギリシャの建築装飾に見られる卍符の図案

 

アテネ国立考古博物館所蔵、サントリーニ島・両耳のついた瓶(かめ)

 

瓶(かめ)の上に描かれた卍符。 シュメール人の陶の碗に比べ、この瓶は、さらに明確に「生命の永久不変の帰属」を象徴している。古代ギリシャにも仏教と類似した信仰があったのだろうか

 

ギリシャ、スキュロスの金盤

 

 

古代ギリシャの建築装飾に見られる卍符の図案

 

 また、古代ギリシャの神殿や建築の中で、卍符はよく連続した図案の形で現れている。女神アテネやバルテノン神殿の少女神官の服装にもみられる。古典画家ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル(Jean-Auguste-Dominique Ingres)が描いたギリシャの主神ゼウスも、卍符の図案で飾られた長衣を身につけている。卍符はギリシャ文化においても神を象徴するのだろうか。

女神アテネやバルテノン神殿の少女祭司の服装に現れた卍符

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