大紀元時報
中国「大トラ」裁判の舞台裏

公判を待つ腐敗官僚の奥の手 「懺悔指南書」約500万円

2016年06月01日 14時00分
2015年12月25日、元共産党広州市委書記万慶良が、1億元以上の収賄罪で南寧市中級裁判所で公判を受けた時、悲痛な涙を流し全ての罪を認めた(ネット写真)
2015年12月25日、元共産党広州市委書記万慶良が、1億元以上の収賄罪で南寧市中級裁判所で公判を受けた時、悲痛な涙を流し全ての罪を認めた(ネット写真)

 本音「共産党終焉の日は近い」

 一部の腐敗官僚の陳述にはこうしたあからさまな工作は見当たらない。だがそれは決して本人が心底悔い改めているからではないようだ。例えば、ある中央候補委員は年末の公判における陳述の時に、全ての罪を潔く認めたうえで、悲痛な涙を流した。

 しかしその家族に親しい人物がこうささやいた。「現政権がじき崩壊するのは分かりきったことだろう? 今は命をつなぎとめることが先決だ! 明日にもその日が来るかもしれない。そうすれば明後日には晴れて放免されるというわけだ」。この本音を聞いた人たちは「腐敗官僚の全員がバカという訳でもないらしい」とむしろ感嘆したという。

 今年が「大トラ裁判年」となる

 昨年から、中央規律検査委員会はウェブサイトで失脚した腐敗官僚の『懺悔録』欄を設けている。彼らの懺悔を一般に公開することで他の官僚らに警告しているのだ。

 ここにはさまざまな懺悔録が公開されているが、それらに対し厳しい目を向けている国内メディアもある。一部の腐敗官僚の懺悔には苦境を訴えたり、これまでの功績を並べたりして同情を誘い、減刑を狙っているものがあるが、いずれも偽りの懺悔としか受け取れない。

 これまでに160人余りの「大トラ」が失脚し当局から調べを受けたものの、実際に起訴に至った案件の数はこの人数と比較するとまだまだ少ない。国内メディアは、案件の処理スピードを考慮すると、今年が「大トラ裁判年」となるだろうと報じている。

 (翻訳編集・桜井信一/単馨)

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