THE EPOCH TIMES
反腐敗運動

中国版リアル「ルパン三世」? 汚職官僚を失脚させる「正義」の窃盗団

2016年09月21日 06時00分

7億円相当を盗まれた党書記

 2011年11月13日、中国でも有数のコークス生産企業である山西焦煤集団の前董事長で、党書記も務めていた白培中の自宅から大量の現金が盗まれた。白培中の妻が警察に届けた被害総額は300万人民元(約4581万円)だった。

 しかし、申し出た額よりも被害は大きかったことが発覚。翌日、逮捕された容疑者2人の供述によると、600万人民元(約9192万円)、100万元香港ドル(約1318万円)、27万米ドル(約2760万円)、300万ユーロ(約3億4222万円)に加え、金の延べ棒7~8キロ、高級腕時計、ダイヤモンドの指輪、ネックレス、その他の宝飾品を盗んでいたことが明ら。実際の被害総額は被害届けに記載された金額の約17倍に相当する、5000万元(約7億6356万円)にも上ることが明らかになった。この事件で白培中の財産問題が明るみに出て、1カ月後に白培中は罷免された。

 また2003年3月5日早朝、貴州省長順県の中国人民政治協商会議元副主席兼計画局局長を務める胡方瑜の自宅で、窓の外に干してあった胡のズボンが盗まれた。

 犯人は現金を抜き取った後、ズボンをある病院裏口に捨てた。のちに警察に届けられたこのズボンを調べると、ベルトに細工が施され、中に預金証明4通が隠されていた。うち2通は胡方瑜本人の名義、残りの2通はそれぞれその息子と父親名義で、預金総額は42万800元(約640万円)だった。

 この事件により3月13日、胡方瑜は当局から汚職について厳しい尋問を受けることになった。

 あるネットユーザは、12件の「泥棒反腐」を分析。事件背景は、腐敗官僚の愛人が、待遇の不満や別れの恨みを持って、相手の男性のスキャンダルを暴露し、失脚させる「情婦反腐」と似ている。現代中国においては、泥棒や愛人が時には思わぬ伏兵となって、反腐敗運動の強力なサポータとなっていると論じた。

(翻訳編集・島津彰浩)

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