■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2006/06/html/d64517.html



6月6日、米セントルイス地区連銀のプール総裁、景気減速がインフレ圧力を緩和できない可能性があるとの見方示す。写真は5月、工具店を視察するブッシュ米大統領(2006年 ロイター/Jason Reed)

米景気減速によるインフレ抑制は難しい=地区連銀総裁

 米セントルイス地区連銀のプール総裁は、インフレ期待が上昇するようであれば、景気減速がインフレ圧力を緩和できない可能性があるとの見方を示した。6日付ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が伝えた。

 プール総裁は「インフレがわれわれの予想や目標レンジを超えるようであれば、減速する経済にのみ早期のインフレ抑制を頼ることはできない」と語った。

 インフレ期待が上昇すれば「その動向だけでインフレ率を上昇させる傾向となり、インフレ期待動向が(GDPギャップにより)相殺されるまでに長時間を要する可能性がある」と述べた。

 総裁は、インフレ連動国債(TIPS)から判断すると、投資家のインフレ期待は今年に入ってから約0.2%ポイント上昇していると指摘。「これは大きな数字ではないが、(インフレは)すでに私が好ましいと思う上限にあることから、誤った方向に進んでいると受け取っている」と述べた。

 そのうえで、必要ならばインフレ期待抑制に必要な程度をやや上回る利上げを行うべきと指摘。「フェデラルファンド(FF)金利の設定には上方バイアスが必要となる。やや行き過ぎて失敗する戦略は、そのことが明らかになった時点で後戻りできる見込みがある点で、かなり安全だと思う」と語った。

 金融政策の遅延効果については、初期の利上げ効果がすでに表れており、過去数回の利上げ効果がまだ表れていないだけだ、と話した。
(ロイター6月6日=ニューヨーク)