■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2006/06/html/d65769.html



6月5日、北京師範大学の鐘偉教授はロイターとのインタビューで、人民元は大幅な再切り上げ必要との認識を表明。写真は米ドルと人民元を数える山東省の銀行員。2月撮影(2006年 ロイター/CHINA DAILY)

インタビュー:人民元は大幅な再切り上げ必要=中国著名エコノミスト

 中国の著名エコノミストである北京師範大学の鐘偉教授は5日、ロイターとのインタビューに応じ、中国の人民元改革について、日本の経験に学び、緩やかな元高容認ではなく、大幅な再切り上げを実施すべきだ、との認識を示した。

 教授は、日中両国の為替制度を比較。1972年から85年にかけて年平均5%の円高が進行したことに触れ、緩やかな元高を容認する改革手法では、過剰流動性のリスクがある、との認識を示した。

 「円の上昇はあまりに長期にわたった。その結果、銀行システムの過剰流動性、低金利、経済バブルにつながった」と述べた。

 人民元改革が慎重すぎるとも発言。緩やかな人民元改革を主張する陣営は、元高による輸出や雇用への影響を過度に懸念していると指摘した。

 教授は、新規雇用は輸出産業ではなく主にサービス業で創出されており、元高で雇用が大きな影響を受けるとは考えにくい、と主張。

 元高が進行しても上場企業にほとんど影響はないとも述べ、根本的な問題の解決には、大幅な再切り上げが必要だと認識を示した。

 「為替制度の国際収支の不均衡は、中国経済が直面する最も深刻な問題だ」と述べた。

 教授は、1ドル=7.1─7.2元前後への切り上げが適切だと予測。デリバティブ市場育成のためにも、1日の変動幅を拡大する必要もある、との見方も示した。

(ロイター5日=北京)