【大紀元日本11月9日】ダライ・ラマ14世、チベット人民会議およびチベット亡命政府は11月5日、米上院オバマ議員が歴史的選挙を経て、米大統領になったことに祝意を表した。
ダライ・ラマはオバマ次期米大統領に宛てた祝電の中で、米国民が米国の多様性および基本思想に基づく人を大統領として選んだことに興奮と喜びを感じると示した。ダライ・ラマは、オバマ大統領の誕生は誇りに思うことであり、米国および世界各国の多くの民衆が祝賀すべきであると示した。
ダライ・ラマは、米大統領の選挙は民主・自由・平等を前提とする世界各地の民衆にとっての最大の励みであるとし、オバマ氏は長年にわたり、道徳に基づいた勇気を表し、その善の心と平常心を称賛した。ダライ・ラマは、今春のオバマ氏との電話会談で、オバマ氏はチベットの現状に関心を寄せていたことを記憶していると語った。
ダライ・ラマは最後にオバマ氏に対して、米大統領になることとは非常に大きな難しい任務を背負わなければならないと同時に、人間が基本的に希求するものを堅持し、創造および変化をもたらす多くの機会をも与えられると強調した。
一方、チベット人民議会も5日にオバマ氏が大総統選期間中に、チベット問題に寄せた強い関心および支持に対して感謝の意を述べ、引き続き中国共産党独裁統治下に生きるチベット人の運命に関心を寄せるよう希望すると共に、大統領になったオバマ氏が米国の新たな歴史を創ったことに衷心の祝福を述べた。
また、チベット亡命政府外交・報道担当のダラ・ゲサンヤンジ氏は祝電で、オバマ氏の勇気および知恵の下に米国を平和と繁栄へ導くことを希望すると同時に、米国が提唱する人権および自由を強化し、チベット人民へ変わらない支持を呼び掛けた。
2005年に米上院外交関係委員会の活動でダライ・ラマと出会ったオバマ氏は今年7月、ダライ・ラマに宛てた書簡の中で、ダライ・ラマへの最高の敬意を表し、チベットの事業支援を継続することを約束した。オバマ氏はダライ・ラマと次の会談を望んでいると示した。
オバマ氏は今年3月に外交関係委員会で、チベットに対する中国共産党政権の軍事弾圧に対して、「われわれは今からチベット人民の人権および信教のために自由に発言できる」と強く発言し、チベット人民は他の中国人民と平和に生活できるようにするためには、彼らの宗教および文化を尊重し保護しなければならないと示し、実質的な真の自治を享受すべきだと強調した。
オバマ氏は北京五輪トーチがサンフランシスコでリレーした際、中国政府がダルフールでのジェノサイドを止め、チベット人民の人権保護に対して何らかの措置を取らなければ、ブッシュ大統領は北京五輪の開幕式をボイコットすべきだと呼びかけた。
オバマ氏は中国とチベットで人権保護政策を実施することは、中国共産党指導者が懸念している中国の弱体化することにはならず、逆に長期にわたる安定と繁栄をもたらすと同時にチベット人民の独特な伝統的宗教・文化の保護もできると示した。
オバマ氏は11月5日に決定的な勝利を得て、米史上初の黒人大統領になった。オバマ氏は来年1月20日に正式に第44代目の米国大統領に就任する予定。
(翻訳編集・余靜)
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