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密かに粛清を受けている南方報業のサイト

「南方報業」グループ記者ら、密かに粛清対象

 【大紀元日本12月14日】今年に入ってから、中国共産党(中共)のイデオロギー・宣伝部門の主管は、メディアへの制御を強化している。南方報業グループ傘下の「南方都市報」「南都週刊」の編集長や記者たちは当局より絶えずに圧力がかけられ、検閲をすり抜けた事実報道を掲載した新聞社や担当記者たちが配置転換などの処分を受けた。

 米国に本部を置く「中国情報センター」によると、中共中央宣伝部は現在、当局規則に従わないメディア記者や作家に対して粛清行動を密かに行っているという。「南方都市報」を管理する南方報業グループ副総編集長・江芸平氏、「南都週刊」副総編集長、著名記者・長平氏、文化学者・呉洪森氏たちは、当局より抑圧を受けたという。浙江省のメディア関係者・昝愛宗氏は、「南方都市報」が中国の報道の規制をぎりぎりに守りながら、最も大胆に報道するメディアだとし、南方報の関連メディアは常に多くの読者の支持と同業の尊敬を受けていると強調した。

 ラジオ自由アジア(RFA)によると、「南方都市報」および「新京法」の経営者は同一人物であるという。「新京報」は、南方業報および「光明日報」が共同に設営した新聞で、殆どの従業員は「南方都市報」から派遣されたものであり、南方報業フループに属する。両方の新聞は、中共中央宣伝部および広州省委宣伝部から同時に圧力をかけられたとみられる。そうでなければ、南方報業グループ副総編集長・江芸平氏の権限を下げる必要もない。江氏は現在「南方農村報」しか管理する権限がなくなった。結局、当局中央上層部の誰が指令を発したか不明だが、江氏は圧力を受けたために、管理職を格下げされたことは明らかだ。

 一方、思想独立、精神自由を提唱する評論家の呉洪森氏は、広州日報社「南風窓」のコラムニストであるが、最近同誌から「協力中止」の通知を受けた。昝愛宗氏は、当局が直訴者を精神病院へ連行したことを報道した「新京報」が、次の粛清ターゲットになる可能性があると示した。

 「新京報」は山東省新泰市および肥城市の2か所にある精神病院の中に、直訴者たちが監禁されていることを報道した。これまでに中国国内の他の新聞社ではどこも報道したことはなかったことから、同紙は、目下中国でもっとも大胆に勇敢に報道できるメディアである。

 「南都週刊」総編集長・長平氏は今年の4月初旬に、英国「フィナンシャル・タイムズ」の中国語サイトで「チベット:真相および民族主義情緒」をタイトルにした文章を発表し、免職された。昝氏は、ここ数年間、「南都報」「南方週末」「南都週刊」など南方報業グループが勇敢に真実を報道したため、すでに中国メディアの異分子となった。

 南方報業の「21世紀グローバル報道」誌は2005年に発行中止された。原因は政治体制改革を提唱する李鋭氏の文章を掲載したからだ。これをみると、どこの新聞社でも、中央宣伝部が継続させたくなければ、適当な理由付けで消滅させることは容易である。

 貴州貴陽の時事アナリスト・曾寧氏は、「南方都市報」は中国読者がもっとも好む新聞で、2003年に孫志剛さんの死亡事件や重症急性呼吸器症候群(SARS)の報道に重要な働きとなったが、2004年に当局の抑圧を受けた。当時は、総編集長・程益中氏、社長・喩華峰氏等数人が拘束された。喩氏は刑を言い渡された。曾氏は、南方都市報の記者と編集長は絶えず圧力を受けていることは珍しいことではないと示した。

 曾氏は、「2008年も終わるし、2009年に入るまでの間に、国際経済情勢の衰退および中国経済情勢の深刻さに、2009年は「六四天安門事件」の20周年記念に当たるし、中国社会の政治・経済の積もり積もった矛盾により非常に敏感で重要な時期になる」と強調した。

 「南方週末」紙の各号は200万部、最盛期には300万部を発行しているとしたが、毎年は中共宣伝部から警告を受けている。曾氏は、「政府は往々にして自己の問題を直視できず、矛盾を転嫁するのだ」と指摘した。メディア関係者の中で比較的活躍し、思想が開放している人たち(人権活動家、民間人を含む)が当局に抑圧される対象になっている。

 
(翻訳編集・余靜)


 (08/12/14 20:42)  





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