■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2009/11/html/d40956.html



中国・アフリカ協力フォーラムに出席した温家宝首相(前列左3)(CRIS BOURONCLE/AFP/Getty Images)

中国、アフリカ諸国に百億ドルの低利融資

 【大紀元日本11月11日】中国の温家宝首相は8日、エジプトのシャルムエルシェイクで開催された中国・アフリカ協力フォーラムの開幕式において、今後3年間、アフリカ諸国に対して100億ドル(約9000億円)の低利融資を実施すると表明した。フォーラムには、アフリカ50カ国の政府首脳が出席した。

 VOAの報道によると、100億ドルの融資は主にアフリカ諸国におけるインフラ建設、太陽エネルギーなどの100件のクリーンエネルギー開発、農業近代化、健康・衛生、教育などのプロジェクトに投資される。また、温首相は一部最貧国への融資について返済を免除すると示した。

 中国のアフリカへの経済支援は、一石二鳥の策略である。資金提供を通じて、中国はアフリカ諸国に強い影響力を与えることができると同時に、急速な経済発展を維持するうえで必要な資源やエネルギーをアフリカから入手することができる。

 この10年間で、中国とアフリカの間の貿易総額は、年平均約30%の伸び率で推移しており、今年の双方間の貿易総額はすでに1000億ドル(約9兆円)に上っている。また、今回温首相が約束した100億ドルの融資総額は、3年前に北京で開催された第1回中国アフリカ協力フォーラムで中国側が提示した融資額の2倍にあたる。

 アフリカ連合委員会のジャン・ピン委員長は、世界金融危機の影響でアフリカの経済状況はほぼ壊滅的な状態になったが、(中国からの)今回の融資は経済発展に非常にタイミングがいいと示した。

 一方、中国は、アフリカから豊富な資源を入手するため、ダルフール紛争に直接関与するスーダン政府や、独裁政権で2008年220万%という世界最悪のインフレ率を記録し劣悪な経済状況にあるジンバブエなどに積極的な支援を行っており、欧米諸国や人権擁護団体から強い非難を浴びている。

 一部のアフリカ国家は、行政監督に欠けるため、中国からの融資の一部が賄賂や腐敗などを通じて個人の手に入ることは回避できない。この問題に対して、温首相が「アフリカにはアフリカの方法で自分たちの問題を解決する力がある」と答えた。

 ジンバブエ独裁政権のムガベ大統領は、温首相のこの発言を賛え、欧米諸国のジンバブエに対する経済制裁を直ちに中止するよう要求した。また、ダルフール紛争に関与し、戦争犯罪などの容疑で国際刑事裁判所(ICO)から逮捕状が出されているスーダンのバジル大統領も、中国に感謝の意を表したという。

(翻訳編集・張哲)