THE EPOCH TIMES

高智晟著『神とともに戦う』(19)夫人が見た高智晟(1)

2010年01月31日 08時00分


 耿和のこの感動は、十五年たった今も色あせはしない。だからこそ今日、当時の状況を振り返った時、心は喜びで満ちあふれる。

 この後、二人は電話で互いに理解を深め、知己となった。3年後、共に復員し、男はカシュガルに残り、女はウルムチへ帰った。1400キロ余りの距離が二人を隔てたが、耿和の心は高智晟のそばを離れることはなかった。

 復員後の高智晟は展望が開けなかった。1ヵ月働いても100元ほどしか稼げない。しかも耿和の両親は二人のことに反対し、母はもう少しで娘を勘当するほどだった。高智晟が耿和に会いにウルムチまでやって来ても、耿和の家には入れない。外の宿泊施設に止まるしかなかった。涙を流す高智晟に、耿和もつらかった。「主人は私よりも、もっと重圧を感じていたはずです。主人の当時の格好ときたら、肌は浅黒く、やせ細っていて、今の出稼ぎ農民のようでした。精神的にも参っていた様子でした」。

 二十歳前の耿和は純粋で一途だった。他人から武装部隊の部長の息子や公安局の子弟を紹介され、「もし交際すれば、ただちに豪華な食事が満喫できる部門に配属する」と約束されても、耿和は高智晟を忘れられなかった。他人から交際相手の話を振られただけで、嫌だった。3ヶ月間悩みに悩んだ末、耿和はついに決意した。「彼は良い人。たとえ農民になったとしても、私は彼について行く」。

 (続く)
 

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